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富沢の家

おおらかさと分節。 敷地は古くからある集落の中で分譲されていた土地。 施主の両親の家の隣地にあたり、施主にとってはこの上ない好立地。 生活を支えるカゾクの形態は皆様々である。 この家は一つの家族で完結するのではなく、周囲の人々を巻き込みながら生活が成り立つような 寛容さとおおらかさを外部との関係性や空間構成に取り入れたいと考えた。 斜めに飛び出したリビング空間と水廻りとの間に出来るへこみ部分は、 隣に住む両親が家事や子育てを手伝う場となり、 そこからキッチンやリビングにアクセスすることが出来る。 天井の高いリビングは、キッチン・ダイニング空間より一段上げ、 飛び出した階段の踊り場のボリュームにより、距離感を造りだした。 寄り添いつつ、離れ。距離をとりつつ、寄り添い。 小さな家族と、時としては大きなカゾクを許容できるような家になればと思う。

所 在 地  群馬県太田市
構   造 木造在来工法
敷地面積 216.78u
建築面積  79.84u
延床面積 115.96u
施   工 井上建築
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